『アポロ計画陰謀論』
今もなお論争が絶えない上記の話題…。かくいう私も実はつい最近まで
「アポロ11号は月に行っていない!」
と信じていました。結構良い歳で、陰謀論者でも半ワクチンでもない、ごく一般的な思想を持つサラリーマンである私がです!今回はなぜ私が
【アポロが月に行っていないと信じていたか】
【何がきっかけで考えを改めたか】
という二つの経緯をご紹介します。もしかしたらあなたも“私と同じ”かもしれません…。
とあるTV番組に衝撃を受けた中学時代
今から22年ほど前、私が14歳の頃です。当時から私はオカルトの話題が好きで心霊番組やUFO特集の放送があると、我先にTVの前に陣取って画面を眺めていました。
中でも特に好きだった番組がテレビ朝日の『不思議どっとテレビ。これマジ!?』だったんです。UFOや宇宙人、UMAなど世界中から集まった不思議な映像を紹介する内容でした。
そこで突然アポロ計画陰謀説が紹介される
同番組が途中から力を入れて特集し出したのが「アポロ計画陰謀説」です。そこでは
- 月面で旗がなびく
- 宇宙空間なのに星がない
- 宇宙飛行士の影がおかしい
など様々な証拠から陰謀である可能性を熱弁。背景にワイヤーが映った写真なども紹介されていました。中学生の私は衝撃を受けると同時に落胆したのを覚えています。
さらにはフェイク映像は“とある目的”で作られたなんて説も…
「アポロは月へ行っていない!こんな映像に騙されていたのか…」
そう思ったのも束の間、「実はフェイクではない映像もある」との紹介も。どういうこと?と思いましたが、その結論は想像を遥かに超えるものでした。
「本当は月に行ったけど宇宙人やUFOが映ってしまい、仕方なくフェイク映像を作った」
とかなんとか…。
私はそれ以降宇宙人の存在を当たり前のものと考えるように…
人々の混乱を避けるため、急遽フェイク映像を作ったのだとすれば質が低いのは当然。陰謀論の上に乗った更なる陰謀論…中学生男子が聞いたらもうおしまいです(笑)とんでもないことを知ってしまった私は家族や友人に言いふらしました。
時は流れて2023年…
何気なくX(旧Twitter)を見ていた時です。アポロ計画陰謀論を唱える怪しいアカウントのtweetが目に留まりました。そこには宇宙空間で不自然な動きをする宇宙飛行士の映像が…。
私は懐かしい想いでコメントをチェック。すると結構な数の反対意見が見受けられたんです!しかも相当数のいいね付き。
その中に衝撃的なコメントが!
「この映像、エイプリルフールにイギリスで作られたものですよ」
「あえて注意書きの部分をカットしてトリミングしてますね」
ジョーク映像だった…?そんなバカな…。私は戸惑いました。だってそれは私がかつてTVで見た映像と瓜二つだったのですから。
なんと陰謀論を紹介した番組には苦情が殺到していた!
まさかと思い『不思議どっとテレビ。これマジ!?』を調べてみると、放送倫理・番組向上機構内に「審議事案」として出ていました。そこには苦情内容に対するテレビ朝日側の回答が…。
「一方的な情報紹介をしたつもりはない。陰謀論否定派の意見も織り交ぜた」
とのこと。
ふざけるな!危うく大恥かくところだったじゃないか!
当時の番組を見た自分からしたら、あれは間違いなく偏向報道でした。不安を煽るような大げさなBGMに乗せて紹介された疑惑映像。もちろんジョーク映像だという紹介は一切ナシ。
終始シリアスな顔をしているスタジオのタレントたち。なんだか急にバカバカしくなり、私は陰謀論者のtweetをそっとブロックしました。
※調べてみると「月面で旗がなびく」「宇宙空間なのに星がない」「宇宙飛行士の影がおかしい」といった事象も既に科学的に証明されていました。
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以上が私が『アポロ計画陰謀論』から目覚めた経緯です。当時はネットも今ほど発展しておらず、スマホなんてもちろんナシ。TVの情報が大きな娯楽だった子供たちを番組スタッフたちは騙し、嘲笑っていたんです。
「馬鹿が見るから良い数字が取れる~」
なんてディレクターが言っていたのかと思うと腹立たしくて仕方ありません…。
『不思議どっとテレビ。これマジ!?』は大好きな番組でしたが、この歳になって大嫌いになるなんて…人生は何が起きるかわかりませんね(-“-)
皆さんが陰謀論と信じている内容も、もしかしたら元は海外のジョーク映像や記事かもしれません。盲目にならず、真実は自分自身の手で追い求めるようにしましょう!!!
2002年11月 | BPO | 放送倫理・番組向上機構 |引用/青少年委員会 審議事案2002年11月『緊急指令!これマジ!世界のふしぎと戦うぞスペシャル!』テレビ朝日
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