今もそこら中を飛び回っている虫たち。私たちにとってそれは日常の光景でしかありませんが、実は彼らにはミッシングリンク呼ばれる「空白の歴史」があることをご存知でしょうか?
ミッシングリンクとは?
生物の進化過程に存在するはずの痕跡(化石など)が見つかっていない状況を指す言葉です。昆虫の起源は3億7000万年前のデボン紀に存在した「トビムシ」と呼ばれる小さな芋虫形の生物とされています。
そこから7000万年後に様々な種類の昆虫たちが大発生するのですが…この7000万年の間の進化の過程が見つかっていないんです!
途中発生した謎の存在たち
途中発生した昆虫たちは羽を持っていたり、丈夫な殻を持っていたりと、トビムシの構造を無視したかのような姿形をしていました。7000万年の間でこれほど凄まじい変化を遂げた生物は他に例がありません。そこで研究家たちの間では一つの説が浮かび上がります。
「隕石か或いは外的要因によって、別の惑星から生命が持ち込まれたのでは?」
確かにあの独特の姿や生命力の強さ、一度ドロドロに溶けて変態する特異なスタイルなどとも辻褄が合う気がします…。
だとすると私たち人間の多くが昆虫が得意ではないのも、DNAに刻まれた地球外生命体への拒否反応なのでしょうか!?
…という話は間違っていました。
よくよく調べてみるとこの説、最新の研究では否定されているようです笑
確かにトビムシが出現したのは3億7000万年前で間違いないのですが、なんと4億8000万年前には既に羽を持つ昆虫が登場しているそうなんです。
「どういうこと?」って感じですが、トビムシは羽を持たない“内顎類”という種類で、羽を持つ昆虫は“有翅昆虫類”という別の種族。
そもそも昆虫はあらゆる方向に枝分かれして存在しており、「すべての道がトビムシに続く」という考えが誤りという事です。いやー…薄々わかってはいましたけど、いざエイリアンではないって言われるとちょっと残念ですね。
トビムシではない!奴の名前は…
ミッシングリンクは否定されてしまいましたが、実はイスラエルでは「ムシ」を使ったとんでもない計画が行われていました…。それが月へのクマムシ補完計画です。
そもそもクマムシとはなんぞやというと、超高熱・絶対零度・真空・乾燥・気圧・放射線などのあらゆる負荷にも耐えられる最強の微生物です(※注※昆虫ではない)。寿命はなんと100年とも言われています…。
そんなクマムシ数千匹が、なんとイスラエルの探査機によって2019年に月に運ばれたのです!しかしその結果、月面への着陸に失敗して墜落。計画は未遂に終わりました…。
このイスラエルの月面探査は、“地球のバックアップ”としての役割もあったそうで、探査機が着陸に成功していた場合「地球に関する膨大なデータ」「人間のDNAサンプル」「数千匹の脱水状態(無敵状態)のクマムシ」が月に設置されることになっていたそうです。
いずれ“誰か”が月を訪れた際、地球のデータを見つけられるように…。
**********
なんだかとんでもない話ですよね!
でも待ってください…探査機は墜落して爆発したそうですが、宇宙に放り出されたクマムシたちは今も仮死状態で生きているんです。
水を与えなければ生き返ることはありませんが…もし彼らが独自の進化を辿ったら…。宇宙で巨大化した無敵のクマムシたちが人類に牙をむくのも時間の問題かもしれません(; ・`д・´)
来るべき時に備え、今から体を鍛えておきましょう!
コメント